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2013年4月 5日 (金)

「いのちの森」をつくる

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最近草soの庭が変貌しつつあります。
ここへ引っ越してこの4月で丸3年が経ちますが、引っ越す前、家を建てている時から、そして、引っ越して来てからは毎年のように「今年こそは!」と、家の周りに木を植えたいと思っていました。けれど、やはり自分たちではなかなか出来ずに過ごしておりましたが、やっと今年ご縁があり、造園家の高田宏臣さんに建物周りの植栽をお願いする事にしました。
「雑木の庭」という本も出されている高田さん、うちの敷地を見て「ここにいのちの森を作りましょう」とおっしゃって、家の裏手の斜面に実生の小さな苗をたくさん植えることになりました。実生の苗からの植樹の方法、屋敷林の重要性についてのレクチャーもして下さり、鴨川地区の植生もいろいろと調べて下さって、ここの土地にあった樹種を選んで、これから50年100年先にも続く森を作ろう、とお話して下さいました。

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そして昨日、妹家族や近所の方が集まってくれて、みんなで家の裏手に小さな苗をたくさん植樹しました。
植えた樹種は34種類、250本。コナラ、クヌギ、エノキ、山桜、紅葉、ミズキなどの落葉樹、ヤブツバキ、ヤマモモ、カクレミノなど常緑樹、この地に合う樹種をいろいろ混植するのです。中にはなかなか手に入れるのが難しい苗木もあったそうで、普段の造園ではあまり使わないめずらしいものものもいろいろと集めて下さいました。
子どもたちもみんなで植えました。この苗が5年後10年後、そして子どもたちが大人になって、もっと先にはどうなっていくか……、観察していくのが楽しみです。

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苗木を植えた後に藁をしいてマルチをしていくのですが、去年うちの田んぼの稲刈り後に取っておいた藁を使いました。こうやって藁をしいておくことで過度な乾燥や雑草を防ぐことが出来るそうで、藁以外にもいろいろ方法はあるのだそうですが、藁にはいろいろな菌があってこの方法がとてもいいそうなのです。しかも今回は自分の田んぼで稲刈りした藁を使う事ができたことが、また嬉しさ倍増でした。

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家の裏手の他にも、すでにカフェの入り口周りと、器の店の周りには小さな林が出来つつあり、更には下の段へのアプローチや階段も整備して下さっています。今月終わりまでにだいぶ草soの雰囲気が変わりそうです。

今回の植樹やその他の植栽について、高田さんもブログで詳しく書いて下さっています。
http://www.zoukinoniwa.biz/blog/

実は、去年の秋に、うちから見える棚田をぐるっと囲むように猿避けの電気柵が付けられることが決まり、家から見えるケヤキの木が3本伐られることになりました。毎日何気なく眺めている景色の中に当たり前にあったそのケヤキの木がなくなって、自分でも驚くほど空しさを感じました。ちょうど隣の田んぼとの境界になっていたその木立がなくなり、替わりに無骨な電気柵が取り付けられました。イノシシや猿の被害が年々増加して、田んぼが全滅したりしていることはこの近所でもよく聞く話で、私たちも去年から田んぼを始めていて人事ではないのですが、やはり木をたくさん伐って柵を張り巡らすことで、あの愛おしい里山の風景が壊れてしまったことが残念でなりません。そして毎日眺めていた木の重要性にも気がつきました。季節ごとに変化する木々を見ることが、知らないうちに心を和ませてくれていたということも。

今回、高田さんが家の周りにたくさん木を植えて下さって、その木々のひとつひとつが私たち家族や、店を訪ねて下さる方たちの心に知らず知らずのうちにゆとりや和みを与えてくれるのだろうと思うのです。
そして時には西からの強い風や、夏の暑い太陽の光を防いでくれる、そして人間だけでなくたくさんの多様な生き物に心地よい環境を作ってくれる森。これから先何十年後になっても、この家をそしてこの地を守り、里山の風景を作っていく森になればと思います。

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